製作事例集
オーリャに逢いたい
オーリャに逢いたい
父の遺品のスケッチブックを製本
父の遺品のスケッチブックを製本して、シベリア抑留生活のことなどを家族のために残す。
製作期間 3か月
コース こだわりコース
原稿素材 スケッチブック
注文冊数 5冊
【依頼者(作家)略歴と製作のきっかけ】
父親の遺品の中に、古いぼろぼろのスケッチブックを見つけました。戦後、帰国出来ずに極東ロシアに送られて抑留された期間の出来事がスケッチと文で書かれていました。
もともと親父と息子で会話も少なく、抑留されていた時の話はほとんど聞いていませんでした。
スケッチには、当時の事が生き生きと描かれていて、とても驚きました。これは、もっと立派な本にして残すべきだと考えて、ダブルさんののことを知り、製作を依頼しました。
【依頼者(作家)より一言】
株式会社ダブルのスタッフさん達が、父の遺したスケッチの価値を認めてくれて、とても熱心に取り組んでくれました。読みにくい文字も読み取っていただき、スケッチの色合いを生かすような画像処理と紙質選びをしてくれました。そこまで考えずに依頼したのが申し訳なくなるぐらいでした。
仕事の都合で朝と夕方にさんにお邪魔して打合せをしました。いつも快く応じて頂き、途中から打ち合わせが楽しくなりました。いまとなってはこれも一つの思い出です。
もともと期限がないのと、挿入文章や章わりなど、こちらが考える作業があり、抱える時間が長いときもあったのですが、スタッフさんは何も言わず待っていてくれました。
出来上がった本は期待以上の出来で、母は「お父さんが生きていたら、凄く喜んだわね」と言って本を眺めていました。
【ダブルより】
「シベリア抑留」というと辛くて、悲しい暗いイメージがありましたが、このスケッチには、そんな中でも積極的に生き、ロシアの人たちのとの交流も描かれていて、歴史的にも価値のあるものだと思いました。
このような価値のあるスケッチを、忠実に再現して伝わるように注意して製作させていただきました。
こちらの問いを真剣に受け止めていただいた依頼者様でしたので、一緒に作り上げていった喜びを感じました。