株式会社ダブル

黒と白

黒と白

2020/06/24

株式会社ダブル スタッフブログにお越し頂きましてありがとうございます。

本日のタイトル、サスペンス小説のタイトルみたいですが、また印刷のお話です。

前回の『カラー印刷』で、一般の印刷は『色の三原色』イエロー、マゼンタ、シアンと
黒インクの4色で印刷しているとお話いたしました。
実はこの三原色、全て混ぜると黒くなるので、黒のインクは無くても何とかなるのです。
では、なぜわざわざ黒インクを使うのでしょうか?
まずはコスト面。黒を印刷する為に3色を重ねると、黒1色の場合の3倍インクを使います。
コストも掛かりますし、環境的にも良くないです。
もう一つは、細かい墨文字を3色で印刷すると、ほんの少し印刷がずれただけで、
非常に読みにくくなってしまいます。
そしてもう1つ。それは印刷の濃度には限界があり、より黒い部分は三原色を重ねただけではボリューム感に欠けるというか、深みが無くなってしまいます。そこで、黒インクを上手く使って、ボリューム感を出すのです。
これは黒い部分だけではなく、イエロー+マゼンタの赤よりも更に濃い赤(例えば口紅)などを再現する為に、少し黒を使います。黒い色の中には三原色の成分が全て含まれていますので、黒を少し加えるとイエローとマゼンタもその分濃く見えるのです。
ただし、あまり入れてしまうと赤がにごってしまいますので、微妙な調整が必要です。

さて、三原色+黒の4色に白は入っていません。真っ白な雪景色や、青空に浮かぶ白い雲はどうやって再現するのでしょう。
印刷をする紙の色は、たいていの場合は白い紙です。ですから、絵柄の白い部分にはどのインクも刷らないようにすればいいのです。
ところが、同じ『白い紙』でも少し青味がかったもの、黄色っぽいもの、色々です。
そのため、印刷に使う紙の色によって、色の調整も行います。
また、白くない紙、例えば段ボールや、色紙に印刷をする際には、インクを刷らないようにしても白が再現できません。
その為、カラーの印刷をする前に『白インク』をまず刷って、その上にカラー印刷をする場合もあります。

弊社で作るクリアファイルも、印刷前は透明です。ですので白い部分が再現できません。
そこで『白インク』を使うのですが、クリアファイルの場合は紙と違って裏側から印刷します。
ですから、紙の印刷とは逆に、カラー印刷をした後に白インクを刷ります。

この白インク、全面に刷っても良いのですが、部分的に使うことで透明な部分が出来、面白いデザインを作る事も出来ます。
何か、他と違ったデザインのクリアファイルを、と思われた方、是非ご相談下さい。
変わった使い方をご紹介させて頂きます。

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