本が傷んだら
2023/01/18
お気に入りの本ほど、何度も手に取るので壊れやすいものです。
ページが破れてしまったり、ごっそり外れてしまったりしたときの修理方法をご紹介します。
お気に入りの本、丁寧に直してずっと大切に手元に置いておきたいものですね。
本文ページの修理
テープを使う場合:セロハンテープはNG
本を読んでいてうっかりページを破ってしまった時は、焦りますよね。すぐ直さなきゃ!と慌ててセロハンテープを貼ってしまったことはありませんか。
セロハンテープは、本の修繕には向いていません。数年でポロポロと崩れるようにはがれてしまいます。そのうえ、接着剤は残るので紙が黄ばんでいきます。
おすすめは「メンディングテープ」と呼ばれるテープです。
文具店・ホームセンター・100円均一ショップ等、身近なお店で扱っています。
粘着力が長く続き、変色もほとんどしません。
セロハンテープと同じように、カッターつきケースに入っているものもあり、使いやすい商品もあります。
ポイントは両面に貼ること。片面だけだとまた破れやすくなってしまいます。
テープの上から鉛筆やボールペンで文字が書けるので、本に書き込みをしたいときにも使えます。
糊を使う場合:液体のり・スティックのりはNG
メンディングテープよりもさらにおすすめなのは、でんぷん糊です。
よくある液体のりやスティックのりは本の修繕には向いていません。粘着力が弱く、すぐまた破れてしまったり、紙質が変わってしまったりするからです。
でんぷん糊は、水で薄めて使います。
破れた部分のサイズに合わせて和紙を切り、薄めたでんぷん糊を塗って、破れた部分に貼ります。
はみ出した糊は丁寧にふき取り、キッチンペーパーをはさんで本を閉じ、おもしをして丸一日おきます。
図書館の修理方法を参考に
ページがまとめて外れたら:プラスチック糊を使う
ページがまとめて外れたときは、プラスチック糊や白ボンドを使います。粘着力が強く、乾くと透明になります。
「のど」の部分に、筆で少しだけ塗ってヘラでのばし、はみだした糊は完全に拭き取ります。粘着力がとても強いので、塗りすぎると前後のページがひきつれてしまいます。「少し足りないかな、もうちょっと塗ったほうがいいかな」と思うぐらいでやめておくとちょうど良いです。
本体に貼りつけたら本を閉じて、クリップや輪ゴムで固定して丸一日おきます。
本の修理方法は、いろいろな図書館がホームページで発信しています。
参考にしてみてください。
【研修・保存フォーラム - 国立国会図書館】
https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/cooperation/training_forum.html
【本の補修のしかた - 平塚市図書館】
https://www.lib.city.hiratsuka.kanagawa.jp/contents;jsessionid=1BA706B2E9774284C1D39163E292F242?0&pid=97
【本の修理と保存 - 一橋大学】
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/18608/0101000901.pdf
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(画像等非公開)https://double.tokyo/works/detail/108722/
一つ一つ丁寧に作って下さったのが良くわかりました。
「聴雪」https://double.tokyo/works/detail/108720/
本の仕上がりは高価格本と変わらぬ出来映えで、費用も安く、対応も懇切丁寧で、信頼できた。
「『漂泊の旅人』芭蕉の足跡を訪ねて おくのほそ道紀行」https://double.tokyo/works/detail/96344/
この度は、拙作を立派な本に仕上げていただき、誠に有り難うございました。
「優華」https://double.tokyo/works/detail/96342/
市販本同様の、思い通りの出来栄え。
「茶の湯・生け花へのお誘い」https://double.tokyo/works/detail/93557/
カバーがしっかりとしていて、印刷も良好です。