校正と校閲の違いとは
2022/06/15
「校正」と「校閲」は、どちらも似たような言葉に見えますから意味もほぼ同一だと思っている方も多いかもしれません。
確かに作業的には似たような内容なのですが、二つの言葉が存在する以上、それぞれの意味の違いはしっかり把握しておきましょう。
今回は校正と校閲の違いについて、詳しく解説していきますね。
校正と校閲の違い
「校正」と「校閲」は、どちらも書籍として製本する前のゲラ(刷り出し)を見て、間違いがないかどうかをチェックする作業です。
この時「何を見るか」によって、校正か校閲かが分かれます。
分類としては、以下のように解釈してください。
・校閲=言葉の意味の間違いをチェック 例えば「こんにちわ」を「こんにちは」に直すのは、「校正」です。
一方、「500円の2割は50円です」というのを「500円の2割は100円です」に直す場合は、文章の意味を正す作業ですので「校閲」と呼びます。
どちらも気を抜かずにしっかり行おう
自費出版なら、校正や校閲を厳格にやらなくても良いのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、どのような規模であれ書籍の形にすると世の中に長く残っていきます。
もし後世の人が読んだ時に「この情報は間違っている」と思われてしまったら、ちょっと嫌ですよね。
書籍として出版するなら、校正も校閲も気を抜くことなくしっかり行うことをおすすめします。
株式会社ダブルでも校正・校閲のお手伝いをしていますので、わからないことは何でもご質問ください。
まとめ
書籍というのは、プロであれアマチュアであれ、著者の想いや英知が詰まったものです。
室町時代に書かれた文書が現代では教科書に採用されているように、現代の自費出版本も数百年後には歴史資料になるかもしれません。
ご自身の書籍に責任を持つためにも、ぜひ製本前のチェックは綿密に行っていきましょう。