そもそも本とは?
2018/04/05
「本」という言葉が指すモノには、国際的な規格があります。
1964年にユネスコが「図書及び定期刊行物の出版についての統計の国際的な標準化に関する勧告」を採択し、1985年に改正されました。
http://www.mext.go.jp/unesco/009/1387396.htm
内容の一部を見てみましょう。※ユネスコが定める「本」とは・・・
1)印刷された出版物。「印刷」とは、方法はなんであれ、各種の機械印刷による複写を含む
2)広告目的で、かつ、無料で配布されるものは除く
3)カレンダーや時刻表など、一時的性格のものは除く
4)楽譜や地図など、最も重要な部分が文章ではないものは除く
5)表紙を除き、49ページ以上のもの。5ページ以上48ページ以下のものは「小冊子」という
これは、「年間に何冊発行されたか」「国民一人あたりの読書量は」「発行された学術論文は」など、教育や文化、科学などに関する統計を取る際、国際比較をより正確なものにするために、定められているのだそうです。
それにしても、ページ数に規定があるとは、驚きですね。
欧米のドラマや映画で、登場人物が読んでいる本は、どれもみな分厚いですよね。かれらは、数百ページある本でも、我々が文庫本を読む感覚で読むのだそうです。
日本や中国など漢字を使う国では、アルファベットのみの国よりも、1ページあたりの情報量が格段に多いことは、明らかです。
漢字の国の「本」の定義は、もう少しページ数が少なくてもよいのでは・・・。
※ユネスコの定義は、あくまでも統計のためであって、その他の国際協定による定義を侵害するものではありません