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自分史を書くのに思い出せない・・・そんな時は

コラム用(画像巻き込みあり)

自分史を書くのに思い出せない・・・そんな時は

2023/07/31

「人生の節目に自分史を書こうと決意しても、いざ書き始めたら昔のことすぎてあまり鮮明に思い出せない」という話をときどき聞きます。
自分ではしっかり覚えていると思っていても、主観が入ってしまっていることも。
せっかく執筆するのですから、調査や取材もしてみたいもの。調査・取材対象は「自分自身」です。わくわくしますね。

思い出すためのアイテム

年賀状や手紙

年賀状は、年代順にどんな人と交友があったか思い出せます。
ただ、幼少期からの年賀状をすべて保管してあるという人は少ないでしょう。

しかし、「誰に出したか」は思い出せませんか? 初めて年賀状を書いたのは幼稚園のとき。幼稚園の先生に出した。それは誰先生だったっけ。その先生と何をして遊んだっけ。
小学生の時は。中学生の時は初恋の人に出そうかどうしようかぎりぎりまで迷ったっけ。高校生の時は初めて「喪中はがき」を出した。おばあちゃんが亡くなったから。
などなど、いろんなことが思い出せるでしょう。

次に「誰からもらったか」も思い出してみてください。その人とどんな付き合いがあったか、どんな会話をしたか。そんな記憶から、当時の流行や、自分が好きだったものを思い出すでしょう。
手紙も同様です。もう手元になくても、もらって嬉しかった手紙や、出すときにドキドキした手紙はありませんか?

アルバムや日記 

こちらもよく使うアイテムです。
日記は特に、どういう気持ちで書いたのか覚えていることも多いので、役に立ちます。
といっても、日記を長年つけ続けているという人は多くないでしょう。
日記の代わりに、古い手帳はありませんか。また、古いパソコンや携帯電話に、昔のメールは残っていませんか。ぜひ一度、探してみてください。

写真アルバムは、写真の整理も兼ねてすべてめくってみてください。台紙からはがせるようでしたら、ご家族や友人、同僚や上司など、あなたと一緒に写っている人ごとに分けてみると、新たな発見があるかもしれません。

家から出てみよう

当時を知る人に会う

年賀状や手紙、メールや写真アルバムなどで交友関係を思い出したら、ぜひその人たちに連絡を取ってみてください。
その時はぜひ、資料として年賀状や手紙、写真などを持って行って、一緒に見ながら旧交を温めて。
友人や同僚に限りません。親戚やご家族とも、あらためて「自分史を書くので思い出話がしたい」という名目で会うと、いろんなことを思い出せるでしょう。

また、通っていた園や学校、会社に実際に行ってみるのも一興です。通学通勤路や周辺の施設などを見て、忘れていた記憶がよみがえるかもしれません。
まさに「自分の足跡を自分でたどる」小旅行です。
 

図書館で新聞の縮刷版を見る

図書館には新聞の縮刷版があります。
まだ新聞を読まなかった子どもの頃の縮刷版を見ると、当時周囲の大人たちが話していたことが今なら理解できるかもしれません。
また、新聞を読むようになってからの縮刷版でも、当時は気にしていなかったニュースが目に飛び込んでくるかも。
前後左右の記事が一気に見えるという点が、インターネットでの調べものにはない利点です。

保存期間が限られていて、あまり古いものはないという図書館もありますので、行く前に問い合わせてみてください。


こちらもご覧ください
【音声の文字起こしで自分史を書く「口述筆記」】
https://double.tokyo/column/detail/20230317150555/
【音声の文字起こしで自分史を書く】
https://double.tokyo/column/detail/20230509225705/
【自分史「おもしろい」「そうでもない」の分かれ目は?】
https://double.tokyo/column/detail/20230608131519/
 

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