失敗しない紙選び
2020/09/23
本は紙でできています。それも、何種類もの紙でできています。
上製本の場合、少なくともカバー、帯、本体表紙、見返し、本文ページの5種類の紙を使いますし、カラー口絵のページも設けるなら、さらに使う紙の種類が増えます。
どの部分にどんな紙を使うか、迷うのもまた、本作りの楽しい過程のひとつです。
気になるのはやっぱり予算
自費出版や私家版・同人誌製作でときどき聞くのが、紙にともなうトラブルです。
まず、基本プランで作ったら紙がなんだか頼りなくてがっかりしたという紙質トラブルがあります。
また、最初の見積もりは一番安い紙を使用した場合だったので、もっと上質な紙に変更しようとしたら、思いのほか料金がかかってしまったという追加料金トラブルもあります。
特に、写真集や画集、絵本など、カラー画像が主体の本を作る時に起こりやすいようです。
せっかく作るのですから、見た目や耐久性はもちろん、予算も納得のいく本作りがしたいですね。
相談できる業者を選ぼう
好きな紙、適した紙
例えば、見返しには強度があって湿気に強い紙が適しています。和紙などは残念ながら向いていません。
写真等のカラー画像には、にじみにくい紙が適しています。印画紙などはにじみが出ることがあります。
本文には、一般的には文字が読みやすく目に負担をかけない、淡いクリーム色の紙が使われることが多いですね。文章主体の本なのにあまりに白すぎる紙を使うと、読んでいるうちに目が疲れてしまいます。
逆に、画像が主体の場合は、より白い紙を使います。クリーム色の紙を使うと、作品の色合いが違って見えてしまうことも。
信頼できる担当者と楽しく紙探し
このように、たくさんある紙の種類から、作りたい本の内容や目的に合わせて、適した紙を探しだすのは、楽しい作業です。
この作業を楽しむには、予算のことも踏まえながら、担当者と納得がゆくまで話し合える業者を選ぶことが大切です。
お客様の質問に、明確な答えを返せる業者を探してくださいね。