「はじめに」「おわりに」を書いてみよう-「はじめに」後編 | 東京都板橋区 志村坂上駅【株式会社ダブル】

コラム用(画像巻き込みあり)

「はじめに」「おわりに」を書いてみよう-「はじめに」後編

2021/06/15

前回、商業出版とJIBUN出版の「はじめに」の違いについてご説明しました。また、JIBUN出版で書く「はじめに」のおすすめの内容についてご紹介しました。
今回はその続きです。自分の原稿ではなく、故人の遺稿などを本にする場合は、どのような前書きが必要でしょうか。

遺稿を本にする場合の「まえがき」

書いたのは誰か

自分の原稿を自分で本にする場合は、ご自分ひとりだけでひっそりと楽しむことも考えられますが、故人の遺稿を本にする場合は、ご親族で回覧したり、近しい人たちに配ったりする可能性が大きくなります。
その場合、「はじめに」で、大切なのは、書いた人とまとめた人の関係を明らかにすることです。

まず最初に、原稿は誰が書いたものなのかを明らかにします。このとき「亡き父〇〇」「大好きな祖母△△」等、まとめた人と筆者との関係も分かるように表記するとよいですね。

原稿はどのような状況で書かれたのか 

このたび本になった原稿が、どのように書き溜められたのかという背景も、読者の知りたい情報です。
最初に簡潔にピシッと示してあると、あとの理解がぐんと進みます。
例)
「亡き母△△の三回忌にあたり、生前、母が日課にしていた絵手紙のうち、特に本人が気に入っていたものを集めて本にしました」

そのあと、読者に対し、さらに細かく背景を説明してあげてください。本書の構成についても触れておくと、より読みやすいです。
例)
「自宅にいたころのものを第1章、施設に入ってからのものを第2章にまとめました。施設にはカルチャー教室の先生も来てくれて、八十歳を過ぎてなお上達していく様子がよく分かります」
 

読む人に故人の思い出を

小人名地名なども簡単に解説を

本文を読んだだけではすぐに理解できないことを、「まえがき」で解説しておくと読者に喜ばれます。特に人名や地名などは、読みながら「まえがき」に戻って確認できるようにまとめておくとよいですね。
例)
・『明星苑』最初に入った施設。
・『いきいき苑』最期までいた施設。
・『のびのび園』いきいき苑の隣にある保育園。交流行事が多く行われ、絵手紙にも頻繁に登場します。
・『春山さん』施設のスタッフさん。特に母と仲良くしてくれて、春山さんあての絵手紙が多く遺されていました。

故人の身近にいた人にとっては当然分かっていることでも、初めて本を手に取る人は知らないことがあるかもしれません。「故人のことを少ししか知らない人」のつもりで、原稿を見直してみてください。解説が必要な言葉が必ず見つかります。
(あまり多くない場合は、まえがきで解説するのではなく、本文で注釈をつけてもよいですね)。
 

まとめたのは誰か、なぜまとめたのか

最後に、まとめた人(あなた自身)のことを少し紹介してください。どのような思いで本にしたのか一言書き添えてあるとよいですね。
例)
「母は枕元に自作の絵手紙のアルバムを置いていて、誰かが面会に行くと、広げて見せてほしいとよくせがんでいました。最後の二年ほどは絵筆も握れませんでしたが、かつて描いたものを眺めて嬉しそうにしていたものです。この本を手に取って、そんな母の笑顔を思い出してください。    〇年×月 〇田×美(著者の二女)」

故人の思い出がよみがえり、一ページずつ丁寧に読んでいきたくなるような、そんな前書きができたら、すてきですね!
 

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。