「乱丁」「落丁」とは
2021/08/11
本の最後によく見かける「乱丁・落丁の際は編集部にご連絡ください」という注意書き。
「乱丁」「落丁」は、自費出版やJIBUN出版でも大事なチェックポイントです。
そもそも「乱丁」「落丁」とはなんのことでしょう。
ページの順番が乱れたり、ページが落ちたり
というわけで、乱丁は「ページが乱れていること」、落丁は「ページが落ちていること」という意味になります。
本を作る時は、大きな用紙に複数ページを印刷し、一定の手順で折って「折丁」という小冊子を作り、その折丁を順番に並べて綴じます。
乱丁は、折る手順を間違えたり、並べるときに順番を間違えたりしたときに起こります。気づかずに読むと、話の流れが前後して内容の理解が難しくなります。
落丁は、折丁をまるごと「落として」しまった場合に起こります。文章の一部が完全に抜け落ちてしまうので、いくら読んでも理解できない本になってしまいます。
自費出版での乱丁落丁
契約前に対応を聞いて
本を作ると決めたら、印刷会社や出版社と契約する前に、乱丁・落丁・印刷ミスなどの不良があった場合、どのように対応してもらえるのか、確認してください。「無料で刷り直し」「返金で対応」など、会社によっていろいろです。それ以外にも、気になることは打ち合わせの際に積極的に質問したほうがよいでしょう。お客様からの質問を嫌がったり、はぐらかしたりするような業者は誠実とは言えません。なお、ダブルのJIBUN出版では、乱丁落丁などがあった場合は無料で刷り直します。
そして、できあがった本が届いたら、乱丁落丁をすぐチェックしてください。部数が多い場合、全冊チェックするのは大変ですが、ランダムに選んだ数冊だけでもきちんと調べてみて。届いてすぐのチェックは、トラブル回避にも有効です。
不良品を見つけたら
乱丁落丁に限らず、印刷のかすれやズレなど、不良品はすぐに印刷会社または出版社に連絡してください。どの会社もデータの保管には期限がありますので、あまり日数がたっていると印刷のもとになるデータが破棄されてしまっていて、刷り直しができないかもしれません。なお、ダブルのJIBUN出版では、データの保管期限は6か月です。
乱丁や落丁のある本が親戚や友人等、親しい人の手に渡ったのであれば、読後に直接、あなたに言ってくれる可能性が大きいですが、「会社の創業〇年パーティーで社史を取引先に配る」といった場合は、何かあっても遠慮して言ってきてくれないかもしれません。
友達でも、お取引先でも、心から満足できる最高品質の一冊を差し上げたいですね。