著作のタイトル、どうやって決める?
2022/07/27
魅力的な本はタイトルも魅力的です。
JIBUN出版の場合、読者は著者周辺の人々が中心になりますので、読者があなたの本を手に取って開いてくれる可能性は最初から非常に大きいものです。しかし例えば、『私の自分史』と、『生きた!歌った!80年』だったら、『生きた!歌った!』のほうがおもしろそうに見えます。たとえ本文がまったく同じでも、です。
今回は、あなたの本に素敵なタイトルをつけましょう。
読者の顔を思い浮かべて
著者の名を入れる
タイトルを決める時、最初に思い浮かべていただきたいのは、読者の顔です。 商業出版と違い、自費出版や私家本、JIBUN出版の場合、あなたの本を手に取る人はおのずと決まってくることでしょう。 その人たちをワクワクさせるようなタイトルを考えていけば良いわけです。 例えば自分史なら、『私の自分史』というタイトルでももちろん十分ですが、著者の名前やニックネームを使って『ヒロちゃんの昭和・平成』といったタイトルでも良いわけです。ご夫妻で振り返る家族史なら『マコとチコの金婚式』、お子様の夏の体験をまとめた本なら『ナナミの地図帳』などなど。 タイトルに名前が入っていると、周囲の方が「えっ、何これ? ナナミちゃんの本? なんで? 見せて!」と絶対手に取りたくなりますね。
タイトルは先に? あとから?
先にタイトルを決めてから書き始める人、全部書き終わってからタイトルを決める人、両方います。
初めて本を書く場合のおすすめは、
・仮のタイトルを決めて書き始め、書き終わってからもう一度タイトル案を練る
という方法です。
タイトルが仮にでも決まっていれば、執筆の方向が定まります。
なんとなく「自分史を残そう」と漠然と書き始めると、とりとめがなくなりますが、まず最初に例えば「私と短歌」というタイトルが仮に決まっていれば、書きやすいのです。
そうしたら短歌を詠んできた経験を中心に、作品を織り交ぜながら自分史を書きます。書いているうちに短歌のこと以外も書きたくなるでしょう。タイトルは仮ですから、縛られる必要はありません。
全部書きあがったら、もう一度タイトルを練ります。本文を書き終わったあとは、タイトルのアイデアも次々とわいてきます。
書ききれなかったことは、次回作に託しましょう。
タイトルでセンスを発揮
ドキッとするタイトル、長いタイトルも人気
実は商業出版でも、読者層が大規模なだけで、同じようにタイトルを考えています。 歴史的名作やベストセラーには、ちょっと刺激的な表現も多いものです。 夏目漱石『吾輩は猫である』、芥川龍之介『地獄変』、太宰治『人間失格』など、いまとなっては当たり前のように身近にあるタイトルですが、初めて世に出た時は、みなドキッとしたことでしょう。文豪は題名のつけ方も一流ですね。 現代の新書や実用書では、『人は見た目が9割』(竹内一郎)、『バカの壁』(養老孟司)など、「えっ、そんなことまではっきり言ってしまうの?」というタイトルのベストセラーも少なくありません。「〇〇する5つの法則」「90歳の〇〇」「40代で〇〇しておきたい10のこと」といった、数字が入ったタイトルも人気があります。 文字数も自由です。『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)、『桐島、部活やめるってよ』(朝井リョウ)など、長いタイトルのベストセラーも多いですね。 自費出版やJIBUN出版なら、常識にとらわれることなく、また発行部数や売れ方なども気にすることなく、自分のひらめきを信じて自由なタイトルがつけられます。 本文のみならず、タイトルでも個性を思いきり発揮したいですね。
書体やデザインも工夫
表紙や書体は、著者のセンスが光るタイトルが映えるようなものにしたいですね。
ダブルでは経験豊富なスタッフが、あなたの抱くイメージを実現するお手伝いをいたします。
印象的なタイトルや、表紙・フォントにこだわった当社製作の作品例をご紹介します。
【母 そして 母】
https://double.tokyo/works/detail/89864/
表紙を見た瞬間、「お母さんが二人?」と心奪われる魅力的なタイトルです
【聴雪 良寛伝の試み、】
https://double.tokyo/works/detail/108720/
雪を「聴く」という詩的な表現と、最後にあえてつけた「、」が印象的なタイトルです
【コロナ禍転じて福となす】
https://double.tokyo/works/detail/222542/
気が沈みがちなパンデミックを前向きにとらえる視点の転換がすばらしいタイトルです
【句集 すみれ草】
https://double.tokyo/works/detail/222546/
文字と表紙絵のすみれ色がとてもきれいで印象的な一冊です