意外と重要! 章ごとのタイトル
2024/02/26
本を手に取り、表紙をめくり、まず目を通すのが目次。
ここに並んでいる章ごとのタイトル「見出し」を魅力的なものにしてみませんか。
ちょっとしたコツで、読者に「おもしろそう」「読んでみたい」と思ってもらえるような見出しが作れます。
書く前と書いた後、二度考える
見出しは、書く前に付ける人と書き終わってから付ける人がいますが、おすすめはズバリ「両方」です。本のタイトルを付ける時と同じですね。
書き始める前に「小学校卒業まで、書道に夢中」「中学高校時代、2回の転校と親友との出会い」など、何を焦点に書くかざっくり定めた仮見出しを付けます。そして、仮見出しに沿ってその章を書き進めます。仮なので、書いている途中で変えても大丈夫。
そして全部の章を書き終わったら、本当の見出しを付けていきます。
章を書き終わってからではなく、全て書き終わってからの方が、見出しに統一感が出ます。
良い見出しの付け方
読者の顔を思い浮かべる
内容を端的に表した見出しにするのは、唯一にして絶対のルールです。
テレビや動画SNSで、視聴者の興味を引くために大げさなタイトルをつけたり、ほんの一瞬しか触れていないことをメインに扱っているようなタイトルをつけたりするケースがたまにありますが、書籍ではこの手法は避けた方が良いです。
そのうえで、読者が「この章、読みたい」と思うような見出しにします。
自分史の読者は身近な人たちですから、今までのお付き合いの中で、どんなキーワードが受けるかは、だいたい分かるはず。誰が読んでくれるか、誰に読んでほしいかを思い浮かべながら考えてみてください。こちらも、本のタイトルを付ける時と同じですね。
「見出しを見ただけでどのエピソードが紹介されているか、読者がすぐ分かるように」ということを念頭に置くと、付けやすいでしょう。
最重要ワードと、真逆のワードの組み合わせ
一方、誰にも話していないことを、今回、自分史で初めて明らかにしたいという場合もあるでしょう。そんな章こそ、タイトルの付けがいがあるというものです。
よく用いられるのが、その章で一番大事な言葉と、一番意外な言葉を組み合わせるという方法です。
「書道展で地団駄」「転校は別れではなく出会い」など、一見無関係なキーワードや、正反対の言葉を組み合わせると、印象が強くなります。書き上げた本文を読み返しながら、特徴のあるワードを拾い出して、いろんな組み合わせを試してみてください。
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