ページを表す「ノンブル」は不思議な言葉

ページを表す「ノンブル」は不思議な言葉

ページを表す「ノンブル」は不思議な言葉

2019/12/01

 

本にはページ番号が書かれています。出版印刷用語では、このページ番号の数字を「ノンブル」と呼びます。「ノンブルを振る」「つける」「打つ」などの言い方をします。

 

「ノンブル」とはフランス語で「番号」のことなのですが、なぜフランス語が使われているのか、いつ、誰が使い始めたのか、実は分かっていません。
単純に考えれば、フランスの真似をしたのだろうと思いますが、本家フランスではページ番号のことを「pagination(パジナシヨン)」または「foliotage(フォリオタージュ)」と言うので、フランスから入ってきた慣習ではなさそうです。英語の「number(ナンバー)」から来ているという説もありますが、なぜわざわざフランス語に?そのまま英語で「ナンバー」でよかったのでは?という疑問も残ります。ちょっとミステリーですね。

 

さて、本を作る時はもちろんノンブルを振ります。
改めてじっくりとノンブルを見ることはあまりないと思いますが、こういうところにももちろん、作り手の細心の工夫がされています。

 

まず、ノンブルのフォントには、見やすい大きさを選びます。
小さすぎると役に立ちませんし、大きすぎると本文より目立ってしまいます。
本文と違う書体にしたり、短い罫線をつけたりするなど、ちょっとしたデザイン性を持たせてもおしゃれですね。

 

次に、ノンブルを振る位置にも工夫があります。ページの小口側に振るのが一般的ですが、センターに振ることもあります。
写真集や絵本などで、図版がページいっぱいに印刷される場合、ノド側にひっそりと振ってあることもあります。
図版がはみ出すページと収まるページが混在している時は、はみ出すページだけ「隠しノンブル」と言ってノンブルを振らないこともあります。コミックでは、「ほとんどのページが隠しノンブル」なんてこともありますね。

 

どのような本を作るかによって、ノンブルも工夫すると楽しいですね。

 

※「小口」「ノド」についてはこちらをご覧ください
https://double.tokyo/column/detail/20190401000014/
広いノド、狭いノド/大きい口、小さい口

 

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