音声の文字起こしで自分史を書く
2023/04/27
前回は、書きたいことをまずしゃべって録音するところまでお話ししました。
今回は、録音したものを文字起こしして、本の原稿にまとめていきましょう。
録音を文字に起こそう
小文字起こしソフトを使う
一番簡単で確実なのは、自分でテープ起こしをすることです。
録音を聞きながら、パソコンのワープロソフトやテキストソフトに打ち込んでいきます。
録音した音声ファイルを、再生したり一時停止したりするのが大変ですが、キーボードだけで操作できる無料ソフトがありますので、「テープ起こしプレーヤー」で検索してみてください。
キーボードから手を離さず、かつ画面から目を離さずに作業ができます。
AIが自動で起こしてくれるフリーソフトもあります。「音声認識ソフト」で検索してみてください。無料版の場合は、時間が限られるなど機能が限定されることがあるので、事前によくチェックしてください。固有名詞や専門用語があらかじめ登録できるタイプが便利です。
文章を整える
自分の手入力にしても、AI音声認識にしても、テープを起こしたら文章を整えていきます。
内容をチェックして加筆修正
テープ起こしが終わったら、内容をチェックします。思いつくままにしゃべったので、時系列が前後していたり、内容が重複していたり、ちょっと説明が足りなかったりするところがあるでしょう。
抜けやダブりは、音声を文字起こししたテキストを一度印刷するとよく分かります。並べ直したり、思い切って書き直したりして、自分史のテーマに合うようにします。
こういわれると大変な作業のように感じるかもしれませんが、「音声を起こしたテキスト」という、おおもとになる文章がすでにあるので、そこまで大変ではありません。もとになる文章があると、
「やっぱりこうすればよかった」
「あの話を入れたほうがいいな」
など、自分でも驚くほどアイデアがわいてくるものです。
体裁を整える
加筆や修正が終わったら、改行を入れたり見出しを立てたりします。これは、内容をチェックするときに、ある程度、同時進行しておくとスムーズです。
そして、原稿ができたらいよいよ入稿です。
ダブルでは、本にするときの実際のレイアウトで印刷した状態で、まず1回目の校正をします。
その後、出来上がりと同じ紙質で、2回目の校正ができます。
校正での修正は少ないにこしたことはありませんが、入稿の段階でノーミスである必要もありません。
心配なことや分からないことがあったら相談できる業者を選んでください。
こちらもご覧ください
【校正 基本のキ】
https://double.tokyo/column/detail/20200811110157/
【「完全データ」原稿とは? - JIBUN出版は不完全データでOKです】
https://double.tokyo/column/3/