コラム

校正 基本のキ

2020/08/10

書いた文章を世に出す前に必ず必要な作業、それが「校正」「校閲」です。
校正は、文字の間違いがないか、文法的におかしなところがないか、改行の仕方は適切かをチェックすること。
校閲は、書かれている内容が正しいかどうかを確認することです。

「A美術館で2月30日まで開催中!
 『ミーラとピラミット展』
 日本初公開ツタンカーメンの黄金マスク」

というポスターがあった場合、「ミーラ」を「ミイラ」に、「ピラミット」を「ピラミッド」に直すのが、校正。
本当の期間はいつまでなのか、本当に日本初公開なのかどうか、事実を確認するのが校閲です。
今回は、自分で本を作る人が必ずする「校正」についてのお話です。
 

校正・校閲はいつするの?

えっ、入稿したら終わりじゃないの?

自分の本を作る時は、印刷会社に原稿を渡し、表紙などの仕様を決めて、あとはできあがりを待つばかり――ではありません。
まずは、お客様から受け取った文章や画像のデータを、打ち合わせ通りのレイアウトで印刷した「ゲラ刷り」を作ります。これは、「本番そっくりに作った試し刷り」とでも言うべきものです。手書きの原稿や、PC等で打った原稿が、本物の本のページのようになって出てくるので、とてもわくわくする瞬間です。
 

ゲラでしっかり誤記チェック 

しかし、このゲラ刷りをそのまま本番として印刷しても大丈夫ということは、まずありません。必ず、どこか直すべきところが見つかります。むしろ、誤りがないかどうか、目を皿のようにして調べなければなりません。
この工程が「校正」です。
印刷会社に原稿を渡す前にチェックしておくのはもちろんですが、ゲラ刷りになってから見つかる誤記も多いものです。
 

さあやってみよう!

何をチェックすればいいの?

校正には赤ペンを使います。
漢字の間違いはないか、送り仮名は正しいか、人名や地名などの固有名詞は正しいか。
改行すべきところで改行しているか、逆に改行すべきでないところで改行していないか。
画像の色調や解像度は期待どおりか。
縦書きの本の場合、数字の表記は統一されているか。例えば、「15000円」を「一万五千円」と書くのか、「一五〇〇〇円」と書くのか。外来語も要注意です。「コミュニティ」なのか「コミュニティー」なのか。どのように書くのかは筆者の自由ですが、統一はするべきでしょう。よく参考に使われるのが、共同通信社の『記者ハンドブック』と、朝日新聞社の『朝日新聞の用語の手引』です。小説やエッセーを書く人は、一冊お手元にあると便利ですね。

赤ペン・辞書・ハンドブック、そのほか、必要に応じて地図帳などをお手元に用意したら、さあ始めましょう!

間違い発見!どうすればいい? 

直したいところが見つかったら、赤ペンで印をつけて、どのように直すのかの指示を書きこみます。このとき、相手が読みやすい字で書きこむようにします。
プロの校正者・編集者の間では、JISで定められた共通の記号が使われます(注)。
しかし、印刷会社とお客様の間で意志の疎通ができているのであれば、JISの校正記号どおりでなければ受け付けないなんていうことはありません。

その後、その直しを反映させた「校正刷り」がまたお手元に届きます。
ちゃんと直っているかチェックして、大丈夫なら「校了」ということになります。

ダブルでは、ゲラ刷り・校正刷りともに、PDFにしてメールで送信するか、紙そのものをお送りするか、来社していただくか、いずれかの方法をお選びいただけます。


注)印刷校正記号 - JISC 日本産業標準調査会
https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html
※「JIS Z8208」で検索

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