自分史に「嫌だったこと」を書くことは是か非か?
2026/06/01
人生とは波乱万丈。常に順風満帆で幸せな人生を歩んだ人など、人類史上、一人もいないでしょう。自分史を書くとき、自分の来し方を振り返ると、悲しかったことや嫌だったこともたくさん思い起こされます。思い出したくもないという方もあれば、むしろ赤裸々に書き残して整理したいと考える方もあるでしょう。今回は、マイナスなできごとを書くことについて、考えてみたいと思います。
デメリット:名誉棄損や親族間の感情のもつれ
マイナスなできごとには、たいてい相手がいます。同じできごとでも、相手方から見れば違った形になるもの。
自分史や家族史は、基本的に著者本人とその身の回りの人が読むものですが、本という形に残す以上、誰の手に渡るか分からないということは前提としておいたほうがよいでしょう。
一般的な自費出版の場合は、書店の流通に乗りますので、相手方から名誉棄損と訴えられる可能性もあります。
ダブルのJIBUN出版は「私家版」なので、配る相手を選べば、書いたできごとの相手方の手に渡る可能性はかなり小さいでしょう(「私家版」について詳しくはこちらをご覧ください)。
ただし、親族間のトラブルについて書いた場合は、読んだ相手が傷つくかもしれません。たとえば、離婚について赤裸々に書いて、それを読んだお子様が「私のお父さんってこんなにひどい男だったんだ……」と傷つく、などのリスクです。
マイナスなできごとを上手に書く方法
つらかったできごとの書き方については、過去のコラムでもご紹介しています。
https://double.tokyo/column/detail/20250730143955/
過去のコラムでは、事実を冷静に、客観的に淡々と書くということをご案内しました。
今回はさらに一歩踏み込んでみましょう。
客観的に事実を書いたら、「どう感じたか」「何を思ったか」と、当時のご自身の感情を書きます。この時、当時の自分に戻って書くのではなく、当時の自分に、現在の自分が話しかけるような気持ちで向き合います。「インナーチャイルド」という言葉がありますが、若い自分に今の自分が問いかけ、共感し、若い自分の話すことを書き留めるのです。
負の感情に飲み込まれないために
客観的な事実を書き、当時の自分に「インタビュー」をしたら、現在の自分に戻ります。
そして、そのできごとから受けた影響を考えます。「その後は同じ失敗は繰り返さないよう気を付けるようになった」「その後も同じような目に遭わされたことがあったが、上手に切り抜けられた」「つらかったけれど、残ってくれた友人とは今でも良い付き合いが続いている」など、できるだけプラスのできごとを思い出して書き起こせば、マイナスなできごとの描写も美しくまとまるでしょう。
また、「この原稿を書くのは一日15分まで」など時間を決め、当時の感情にどっぷりつからないようにすることも重要です。そして15分がたったら、保存して原稿を閉じ、手や顔を洗う、おいしいお菓子をひとつつまむ、散歩に出る、など気持ちを切り替えてください。
■JIBUN出版製作事例
・自分史・家族史
https://double.tokyo/works/category/%E8%87%AA%E5%88%86%E5%8F%B2%E3%83%BB%E5%AE%B6%E6%97%8F%E5%8F%B2/


