「はじめに」「おわりに」を書いてみよう-「おわりに」
2021/07/07
前回、前々回は、「はじめに」のおすすめの書き方についてご紹介しました。
今回は「おわりに」の書き方をご紹介します。
内容は自由
「はじめに」に比べると、「おわりに」は自由です。何を書いてもかまいません。本のタイトルの由来、原稿をまとめ終わった感想、原稿を書きながら考えていたこと、「まとめることができて安心した」「完成したことがうれしい」などなど、率直な気持ちをつづってください。
故人の遺稿をまとめた場合も、まとめた人がご自身の感想を自由に書けます。
ただし、「解説」にする場合は注意が必要です。
「解説」とは、著者の気持ちを自由につづるものではなく、読者が本文の内容をよりよく理解できるように付加するものです。
商業出版では著者以外の第三者が書くことがほとんどですが、JIBUN出版ではそのような決まりはありませんので、ご自分の原稿にご自分で解説を書くことができます。
写真集や画集なら、機材や画材について、ここで詳しく解説してもいいですね。
おわりに」はすてきなデザート
「〇年×月 △△にて」
読みやすい分量で
「はじめに」「おわりに」のページ数に、特に規定や慣例はありません。しかし、本文の一章分にも相当するほど長いものはやはり避けたほうがよいでしょう。
「解説」の場合は、本文の理解を助けるために必要であるなら、長くても大丈夫です。
「おわりに」は食後のデザートのようなものですので、短すぎても物足りません。2ページ以上、数ページ以内ぐらいが読みやすくてちょうどいい分量かもしれませんね。
本文を読み終えたばかりでまだ本の世界にいる読者の心を、優しく包み込むような気持ちで書くと、自然と良い仕上がりになるでしょう。